「筆のように、ペンを持つようにように扱えたら」と思ったことはありませんか?

手芸用・絵画修復用こてアイロンの「こて先」のご紹介です。

手芸用のツールとして国内では主に以下の二種類の電気こてが市販されています。

・SURE 手芸用ミニコテ TS-33 (石崎電機製作所製)
・Clover NEW パッチワークこて 57-903 (クロバー製)

標準品として付属している「こて先」は、その形状から上記写真のようにどちらも上から押しつける形の持ち手での作業になります。

アイロンがけのように力を押しつける作業には向いているのですが、もっと細やかな作業をしたい時などには少し扱いづらいという点があります。筆のように、ペンを持つように「持ち手を縦に」してみると、もっと細やかな作業、微妙な力加減をこて先に伝えることが可能になります。

海外では、主に絵画修復用のツールとして様々な種類の電気こて、こて先が市販されています。用途が幅広く、それなりに需要があるので、鋳造やプレス型を作るなどして量産されているようです。

当方では今回、それらを参考にして五種類のこて先をご用意いたしました。この五種類のこて先はすべて国内、当方でのハンドメイド製品です。板材から切り出し、形を整え、銀ろう付けで組み合わせ、クロムメッキ仕上げ(外注)を施したものになります。

※左の画像はそれぞれの大きさがイメージしやすいよう並べた「こて先」の比較写真です。
左側の二種類は現在市販されている手芸用電気こてアイロンに標準で付属しているこて先です。当方で販売するのは右側の五種類になります。

オールハンドメイドのため、寸法、形状には若干の個体差があります。また、コストを抑えるため、磨きの仕上げは底面(対象物との接触面)のみにしてあります。それ故、表面側には材料本来のキズ、ろう付け時に使用したフラックスの影響などによるメッキむら、くもりなどがある場合があります。

 

●用途例
・手芸用として(パッチワーク、アイロンプリント、人形、ドール用服などの細かい作業などに)
・絵画修復用として
・その他、靴のコバのお手入れ(ワックスを塗り込む作業)、キャンドルアート(蝋を溶かすことによる造形)、膠、蝋、ワックスなどを伴う作業全般

●使用上の注意
・電気こてでの使用中、こて先は高温になります。やけどにご注意ください。
・現在国内で市販されている上記二種類の電気こて以外のものについては検証しておりません。その他の電気こてでの使用は保証対象外とさせていただきます。
・熱伝導効果を優先させるため、板材には銅材を使用しています。押しつける時の力が強すぎると、板が反ってしまう可能性があります。適度に加減しながらご使用ください。

●手芸用ツールとしての電気こての比較、選び方
当方のこて先を使用する場合では以下の理由から特に「SURE 手芸用ミニコテ TS-33」を推奨しています。

・電源コードが長いので広範囲での作業ができる。
・手元から先端までの距離が短いので力加減などの感覚がわかりやすい。
・実際に持ち手を縦にした時の重量のバランスが良い。

●比較表

  SURE Clover
電気こて本体(こて先含まず)の全長 210mm 240mm
手元からヒーター先端部(こて先の根本)までの長さ 78mm 115mm
電源コード全長 約2120mm 約1420mm
本体重量(電源コード除く) 約75g 約90g
安全性 安全カバーなし 安全カバー有り
消費電力 100V-18W 100V-20W
製造国 中国製 中国製

※2019年現在、当方で所有している実物を実測した値です。個体差があるかもしれませんので、あくまで参考程度にしてください。

●SURE 手芸用ミニコテ TS-33について
当方で確認したところ、新品で購入したままの状態ですと、標準付属品である「こて先の固定部分」がしっくりせず、ぐらぐらと動いてしまう状態でした。原因を調べてみますと、製品本体内蔵ヒーターの固定が安定していないことがわかりました。これは一工夫細工を施すことによって解決します。また、こて先を固定するための本体のネジを締め込むと、こて先の軸部をえぐるように傷つけてしまいます。当方では、メーカー様より仕入れてから一度開封し、動作確認自主検査、細工加工、ネジ先端部の加工(キズを最小限に抑えるため)を施したものだけを販売することにしております。開封済みであること、また、一部細工済み製品であることをご了承いただける方のみに販売いたします。ご理解の程、よろしくお願いいたします。

こちらよりご購入いただけます。